悟りの境地
同窓会の通知に、「歳を取ったら今だけを一生懸命生きたい」と生意気なことを書いて、参加を断ったのは、本音は対人恐怖症のせいで、今さら後悔を感じたくないと思う気持ちからなのですが、そのあと、また考えてしまうのですよね。
『皆さんに悪いことをしてしまったかしら、皆さん、本当に私なんかに会いたいのかしら』
気持ちって厄介なものですね。これって、忖度ですよね、今話題の。
以前、経済活動を考えなければ、人間はおおらかに、皆さんに親切にして生きていけると書きましたが、これって、良寛さんの実践した悟りの境地に似ているのではないかと考えました。
今だけでいいんです。周りはすべて家族と考えて、できることをし、将来の豊さなんか求めない。信頼があるから、達成感もあるだろうし、幸福感もあり、明日の不安もない。
ただ凡人の私は、明日の不安を抱えて、節約しながら、もがいていますけれども。