2019年10月14日月曜日

楽しい人生

 幸せの国というとブータンのことが思い浮かびます。そんなに豊かな国でもないのに『なぜそうなんだろう』と、記事を読んでみたことがありました。
 あるお母さんが『家族がみんな元気で、近くに住んでいて、いつでも会えること』が幸せだと言っていたのを覚えています。
 このところ、世界のニュースが簡単に見聞きできるせいか、いいことも悪いことも入ってきて、世界がとても幸せとは言えない状態にあると心配になることがあります。世界の指導者たちが自分たちの意思を通そうと、一歩も引くまいと必死になっているのがよくわかるからです。
 でもね、みんなを幸せにするのでなければ、やっぱり指導者ではないような気がします。短い人生なんですから、みんなが楽しく生きられるようにしてあげないと。
 以前、知的障碍者は、生きている価値がないと言って十何人も殺してしまった介護職員の裁判のニュースがありましたが、まず、『仕事を辞めればよかったのに』と、彼のために思いました。そして、『この歳になると、自分だって何物でもない、何十億分の一粒なんだと気が付きます。そうしたら、生き方は自分の能力の範囲で人の手助けをすることだけです。そして、土に返るのです。』
 誰かに楽しい思いをさせて、喜んでもらって、生きていけたら、幸せじゃないですか。あまりにも当たり前なこの事が幸せの国ブータンの真実だったんでしょう。今はちょっと違うみたいですが。