近頃のユーチューブ やまと尼寺精進日記
昔、テレビをよく見ていた時に、時々見ていました。ベニシアさんの番組のように、また、東京の奥の山の中で、長年住んだおばあちゃんがお礼に山に桜を植えて去っていくというドキュメンタリーと同じように、NHKのディレクターが時々行って撮影して放映していたようです。
場所は奈良県音羽山観音寺、ここに、ご住職と慈瞳さんという眼鏡の副住職とまっちゃんというお手伝いさんがお寺を守っていました。山の上の景色も空気もいい、由緒ある祈願寺だから、檀家さんなどはいないのだそうですが、三人は、市や裾野に住む人々の協力や寄進を得ながら、精進料理の席を設けたり、宿泊を受け入れたりして、お寺を守り、山野草を取り、梅干しを大量に漬け、昔ながらの半自給の生活をしていたのです。
ドキュメンタリーは4年くらい続いたようです。ファンもたくさんいたみたいで、最近偶然に見たユーチューブに、『『2020年3月に突然最終回になり、その後、6月ごろにまっちゃんのブログで、慈瞳さんとまっちゃんが山を下りたという報告が書かれていた。心配です』と書かれていて、私も心配になってあちこち調べてしまいました。
ユーチューブには『やまと尼寺』のファンの方がたくさん投稿しています。そのあたりを見てみると、原因はやっぱりコロナじゃないかなと推察してしまいました。
精進料理や宿泊は、コロナ下ではできなくなってしまったのでしょう。ご住職は本山で精進料理を習ったという方で、これはお寺の収入源でした。
慈瞳さんはカウンセラーの資格を持ち、副住職の傍ら、学校や病院、ホスピスなどで仕事をしていました。コロナ下の医療従事者になってしまったそうです。これも収入源だったのでしょう。
まっちゃんは美術学校を出た方で、お寺の案内板などにイラストを描いていました。
単純に言うと、コロナで、収入が細り、三人はどうしようかと相談したのでしょう。
その結果、住職さんが寺に残り、今までの職務を続け、慈瞳さんはカウンセラーとしての仕事に専念し、まっちゃんは本職の美術の世界に飛び込んで、個展を開いたり、ブログを書いたりし始めたようです。ご住職さんもお寺の公式チャンネルを開設しています。
この変化の多い世の中、生きていくのはみんな大変です。でもきっと、今までの経験や絆を糧にして、三人三様に活躍していかれることをみんな祈っているみたいです。