2023年5月6日土曜日

 洗脳

  ウクライナも目が離せない情勢が続いていて、私もアップされる動画を待ちながら、合間に縫物をしたり、買い物をしたり、草取りをしたり、食事を作ったりと八面六臂の毎日です。5月になって温かくなってきたこともあり、疲れます。

 かといって、この生活習慣は変えられなくなってきています。

 先日、ボグダンさんのユーチューブを初めてみました。流ちょうな日本語でキーウから戦争報告をしてくださるこの方は、以前にも何度かニュースなどでお見掛けしていましたが、何をしている方なのか、なぜ日本語が上手なのか、全く知りませんでした。

 中の一本に、おじいさんが出ているのがあり、おじいさんはウクライナでは有名な学者さんだそうです。ボグダンさんはチェルノブイリの事故のあたりに近くで生まれ、阪神大震災の時は神戸にいたそうです。大学の時ウクライナに戻り、日本の商社に勤め、独立して輸入品の会社を運営していた時にこのウクライナ戦争が起こったようです。災難に積極的にかかわらなければならない運命だったのでしょうか。おじいさんは、「孫たちは二人とも積極的に行動していて、誇りに思う」と言っていました。

 この二人のお孫さん、ボグダンさんと弟のステファンさんがボランティア活動でハルキウに残っている人たちを迎えに行く様子を撮った動画がありました。年配でリーダー格のボランティアの方の乗った大きめの車が先に行き、ボグダンさんとステファンさんの車は後ろの座席を空けて、人が乗れるようにしてついていきます。戦時下とはいえ、故郷を離れて遠くに行きたいと思う人はそんなにはいません。年寄りは特にそうです。私も思いますが、どこで死んでも同じなわけですから。

 途中の休憩で、ステファンさんと先輩ボランティアの人が話をするシーンがありました。

若い大学生のステファンさんが一直線にロシア人を非難すると、先輩ボランティアの人がいうのです。「彼らは長きにわたってプーチンに洗脳されてきたんだよ。彼らは悪い人間たちでは無い」と。彼はこんな戦時下でも、普通の人の感覚を持ち続けているのだなあと感心しました。

 そうなんです、洗脳って本当に怖いのです。日本でも近くには宗教問題で洗脳が話題になりました。統一教会、その以前には、サリン事件を起こしたオウム真理教、私は宗教は詐欺だと思っていますから、生活の中に入り込んだ宗教行事もみんな洗脳だと思っています。葬式、法事、付き合い、生活の中の常識、できない人は閉じこもるしかないのです。今の私は自由に閉じこもっています。

 その他にも、コマーシャル、化粧品、サプリ、洗剤、等なども洗脳だと思います。化粧品をつけて、肌つやつやになったとしてもその時だけでしょう。化粧品が切れれば、また元に戻ってしまいます。その魔力を信じている人はまた買わなければなりません。でも、いったいいつまで。魔法はいつか消えます。

 世の中、ミニマリストたちは見破っています。でないと生きていけませんから。最もお金のないミニマリストには統一教会も近づかないでしょうけれども。