2013年11月8日金曜日

自分を認めてもらいたい人は

 夫は昔、友人のお医者様に『過適応なんじゃないか』と言われた事がありました。
 家族以外の誰に対してもそうですが、サービス精神が旺盛なのです。家と外の顔の差が極端なのです。会社をやっていた若い頃は、接待、招待と称して、仕事関係の友人を誘っては毎晩のように料理屋さんで飲み続けていたました。
 家族は全くの対象外で、どこにも誘ってくれませんし、食事にも連れて行く等と言いませんので、苦しい生活の中で、請求書を廻される会計係の私は、絶望もいいところでした。
 本当にどうゆう性格なんだろうと思っていましたが、確かにあの言葉は当たっていたかも知れないと今は思います。
 つまり、自分の大好きな人、憧れの人に自分を認めてもらいたい一心なのです。サービス精神を通り越して、まるで子供のように追いかけ回していたような気がします。
 夫が末っ子だったという事もあるかもしれません。つまり、周りの大人は全部自分を庇護してくれる存在のように思えて、甘えていたのかもしれません。
 最近、夫も歳をとりましたから、認めてもらいたいと甘えられる先輩達はほとんどいなくなりました。この頃少しはしゃんとして来たように思えますが、同時につまらなそうでもあります。
 しかし、私はこれがまともな生活だと思います。私もそうでしたが、若い頃は人に認めてもらいたいものなのです。そうある事を願って、一生懸命努力します。ほとんど叶いませんが。やがて、認めてもらいたい人達が死んでしまうと、やっと気付くのです。自分にとって何が大事なのか。私達もその年代に達したと言う事です。