2019年1月3日木曜日

時の流れ

 早いもので、忙しい、忙しいと言っている間に年が明けてしまいました。今こうして年が明けてしまうことがもったいないような気がしています。大事な時間なんです。でも、毎日スケジュールを立てて忙しく過ごしています。
 この間、日野原先生のドキュメンタリーを見ていましたら、先生が小学生に命の授業をしている場面がありました。
 「命って何だと思いますか」と聞くのです。私も『何だろう』と考えてしまいました。答えに窮した子供たちに先生が言うのです。「命って時間なんですね」。『ああ、そうだ、時間なんだ』と私も思いました。
 先生は、日航機ハイジャック事件の時、偶然にも乗り合わせていて、あの時助かった命をみんなのために使おうと思ったのだそうです。もともとクリスチャンだったせいもあって、それからあの大活躍です。百何歳かまで、いや死の床でさえ、頭しっかりと話していました。
 昔、ベストセラーになった鎌田実先生の『がんばらない』という本を読んでミーハーの私は感激して、『のんびりと生きればいいんだ』と妙に納得していましたが、これは真逆のようです。
  生きている時間の間、何をするか。充実させないといけないのです。
 と言って、二人の偉人の間を行ったり来たりしていても仕方ありません。両方のいいところを真似して、ゆったりと構えて、みんなの幸せになるようなことをしようと思いました。そうすると、せかせかして、人に何か悪いことをしてしまったかなと自己嫌悪に思うことも少なくなるような気がします。