2021年11月7日日曜日

 英国ミステリー噂話 メジャークライムズ ロス市警重大犯罪課、シーズン5

 やっぱりこのドラマ好きです。重大犯罪課なのに、家庭ドラマの要素がたっぷり入っているのです。シーズン5まで楽しみに何度も見てしまいました。何度も見るというのは、実をいうと、テンポが速くって、かつ最新の科学技術が入っているので一度では理解できないという理由もあるんです。

 このシリーズは、シーズン6で終ってしまうというので、ネット記事を書いている人たちがいて、それらを見てみると、会社の方針で打ち切り、制作人はみんなもっと作りたいと言っているそうで、ファンは継続の署名運動をしているとか、いないとか。

 これの前作の「クローザー」から数えると、フリン警部補もプリベンザ警部補も13年も続けて同じ役をやっているわけですから、さすがに歳をとったのでしょう。それが打ち切りの一因かなと思えます。

 他にも、出演者たちのその後を書いている方がいて、ひとりひとりについて、経歴、メジャークライムズ終了後の出演作品、私生活と三部構成でまとめています。若いころの写真などもあって、よくこれだけの情報を集めたなと感嘆と称賛をもって見させていただきました。

 ちょっと驚いたのは、このドラマの中で、ラスティとガスがゲイとして描かれていて、コメント欄には「いやだな」という書き込みがあったりしましたが、重大犯罪課の仲間たちには自然のこととして受け入れられていました。

 『さすがアメリカ、進んでる』と私は思っていたのですが、フィリップ・P・キーン(バズ・ワトソン役)のところに、『原案・製作総指揮を務め、長年の恋人だったジェームズ・ダフと同性結婚しています』と書いてあったのにはびっくりしました。やっぱり『さすがアメリカ』ですね。他にもう一人、ジョナサン・デル・アルコ(フェルナンド・モラレス役)が、ゲイを公表していて、結婚しているそうです。

 アメリカでは自然に受け入れられているんですね。私のように騒ぎ立てているのがおかしいみたいです。離婚、再婚も多いです。リストアップされた主な出演者の半数は離婚経験者みたいです。

 などなど、興味を持ってみてみると、ネット記事でいろんなことがわかるんですね。


 この作品がなぜこんなに受け入れられているのか、なんとなくわかった気がしてきました。この作品には、いろんな人たちがそれぞれの個性を前面に出して生活しているのです。人種的にもそうですが、こういう個人志向、フリオのような熱血漢、元アル中、離婚経験者、プリベンザやシャロンのように部下思いで頭が働く智慧者、若くて熱血漢の刑事たちはあとから参加しています。そこに、身内がちょこちょこ出てきます。息子にしろ奥さんにしろ、あんなに警察内部に入って来れるのかしらと思うくらいですが、これはアメリカだからなのかもしれません。

 とにかく、いろんな個性が、まじりあっていて、中には一人くらい自分に似ている人がいて、ついつい応援したくなってしまうということなのだろうとわかってしまいました。