2021年12月2日木曜日

 自分に勝つ

 誰のことだったか忘れてしまったのですが、多分スポーツ選手の事を扱った番組かなんかだったと思います。

 「毎日、自分に勝って、トレーニングを続けている」という感じのコメントがありまして、『ああ、そうだ』と思ったのです。

 今、私も毎朝、ストレッチや筋トレを十種類くらいしてから起き出して、それから、朝のルーティンの整体屋さんのユーチューブを見て、実践してから、朝ご飯を食べて出かけます。

 この時、ちょっと遅くなったり、他に用事があったりすると、「今日はいいか」となまけたくなります。

 このほかにも、毎日しなければならないことはたくさんあります。歯磨き、風呂、洗濯、掃除、ごみ出し。食べることだけは忘れませんが、「今日はいいか」はちょくちょく頭をよぎります。

 『このことなんだ』と思いました。子供の時から「今日はいいか」と言って、やらないことは往々にしてありました。いわゆる怠け者だったのです。夏休みの宿題はいつも最後の日か、翌朝学校に行く前までやっていました。

 『自分に勝って』毎日やるという習慣はごく最近までありませんで、意志の弱い性格でした。もちろんスポーツなんか、体育の授業以外ではしたこともありません。ヨガは何とかテレビにつられて4,5年続けましたが、他はすべて、長くて一年くらいです。公民館の講座くらい、一か月くらいがちょうどいいと思っていました。しかもこれらはスポーツばかりではありません。

 そういうことなんです。今まで、『自分に勝って』何かしていれば、肥満に悩むこともなかっただろうと思うのです。あとちょっとでも勤勉であったなら、何か技術を身につけられていたかもしれません。

 『克己心』という言葉は知っていましたし、意味もよく知っていました。でもそれを自分がすることだとは考えていなかったのでしょう。

 そういう過去を踏まえて、今、70過ぎて、遅ればせながら、『自分に勝って』朝トレをつづけています。これは、自学というのでしょうか、自覚というのでしょうか。

 おかげで足はだいぶ良くなり、そうするとなまけたくもなりますが、まだ時々思い出させるように痛くなり、やるしかないと思わせてくれます。これが一病息災ということなのでしょう。