2025年2月5日水曜日

 近頃のユーチューブ、音楽

 冷静に自分が見られるようになったと思われる今日この頃、『私には昔から音感なんてほとんど無かったんだ』とわかります。それなのに、『自分は音楽が好き』と思い込んでいたと、今はわかります。それは音楽がわかるということは高尚なことだと世間で思われていると気づいてそこにすり寄っていったのだろうと思います。美術もしかりです。

 それをこの頃、ユーチューブで音楽の動画を見ていて気付きました。

 最初のころは、自分も歌える演歌なんかをフルスクリーンで見ていました。それから、昔好きだった歌。それが、最近、ユーチューブサーフィンでカーソルを当てると画像だけでなく音楽まで聴ける動画があることに気付きました。それが上川ジョージというオーストラリアでワンマンバンドのストリートミュージシャンをしている方の動画でした。駅ピアノなんかの動画はたくさんあっても、どういうわけか音の出るものはほとんどなかったのです。

 次に、ゴールデンブザーというオーディション番組の動画がたくさん投稿されていて、その歌番組の部分を見るようになりました。オーディションと言っても皆さん、とても上手です。しかもずっと下積みだった方々は実力がある上にドラマ性があります。昔、スーザン・ボイルさんが認められるきっかけになった番組のようです。

 最近、私が見たのでは、ずっと学校の清掃員をしていた55歳のリチャード・グドールがみんなに背中を押されて初めて飛行機に乗って参加して、優勝していく様子。

 ガンの闘病を続ける歌手のナイトバードが、心境を歌ったオリジナル曲で『大丈夫、大丈夫よ』と歌って一次審査をパスしても、病気の悪化によって決勝には出られず、やがて亡くなったと発表された様子。

 世の中には、本当に才能のある素晴らしい人たちがいることを教えてもらった気がしました。

 更に最最近のユーチューブサーフィンではサラサーテのツゴイネルワイゼンをひく8歳の吉村ひまりさんのコンクールの動画を発見してお気に入りに入れてしまいました。私がただ一つ、素晴らしいとわかるクラシックはこの『サラサーテのツゴイネルワイゼン』だけなのです。

 昔、『歳を取るとテレビがお友達』という話がありましたが、この頃は「ユーチューブがお友達」です。