2024年8月5日月曜日

 隔世の感

 『変化が激しく、まるで世代が変わってしまったような感じ。「—を禁じ得ない」』g辞書で引くとこう書いてありました。まさにこの通りです。

 いつ、感じたかというと、先日、体調不良で家で退屈していた孫をドライブに連れて行って、「ドライブスルーで何か買ってあげる、どこがいい」と聞いた時のことです。孫は大喜びで、「スターバックスで、キャラメルマキアートと抹茶マフィン」と言いました。

 孫に買ってあげるのはいつも一つだけと決めてあったのですが、あまりの喜びように、「じゃあ、今日は病気お見舞いに二つね」と言ってしまいましたが、いざ入りづらい入り口をやっと探して、まずキャラメルマキアートの値段を聞いてみました。大、中、小があって、値段が微妙に違います。でもどれも5百円前後です。「ええ」という感じです。

 年金生活者は、5百円と言ったら、一食、時とすると一日の食事の値段です。また「ええ」です。『これでは抹茶マフィンは無理だわ』と思って孫に告げましたが、あっさりあきらめてくれたので、キャラメルマキアートの大、およそ600円を買いました。

 これには後日談があって、その夜、孫は眠れなかったそうで、親に言わせると、「カフェインレスの小にしないとだめだった」そうです。踏んだり蹴ったりでした。

 でも、コーヒー一杯が六百円もするなんて、まさに隔世の感です。

 もう一つ、感じたのは、パリオリンピックのテレビのレポーターが朝食を食べていて、クロワッサンの朝食セットでいかにもおいしそうでしたが、なんと三千円だそうでした。近頃の円安で、「アメリカではもう住めない」と芸能人が嘆いている図はよく見ていましたが、それはどこでも同じなようです。

 『昔、私たちが行ったときは円高でありがたかったなあ』と懐かしんでしまいました。