かわいそうなわが家の野菜たち
梅雨が終わって土が乾き始めたら、春から朝一回していた水やりを朝晩二回にする。これが常識だと思っていました。母は確かそうしていたような。
特にわが家は植木鉢が多いので、土の上に置いてある鉢は、根が鉢の下にも伸びるのでいいとしても、コンクリートの上に置いてある鉢は暑さでやられてしまうだろうと思って、木を組んだ上に水受けの皿を敷いて、その上に置きました。肥料を入れて朝晩水をたっぷりやれば、小さな鉢でも栄養を摂れると考えて、朝晩受け皿に残るほどたっぷり水をやりました。水をたっぷりやるというのはどなたかの聞きかじりです。
小さいメロンが一個なって大喜び、キュウリは四、五本食べました。
でも、暑くなるにしたがって葉っぱが黄色くなり出しました。見るからに枯れていくのがわかりました。ついにあきらめて引っ張ってみると、根がありませんでした。『これが根腐れというものか』と分かりました。
『さあどうしましょう』、とりあえず、もう小さな鉢は買わないことにしました。水やりは、夜一回にして、よほど乾いている時だけ、朝少しやります。受け皿は外して、水はけをよくし、等々、失敗から学ぶことは大でした。
地植えなら、あまり水やりはいらないみたいです。裏の畑では、土の表面はいつも乾いていて、夕方葉っぱがしおれていても朝にはしゃんとしています。
でもとにかく、暑い日に水をたっぷりやると、水が熱湯になると聞いたこともありました。至らない親の私はかわいそうなわが家の野菜に教わることばかりです。