2021年6月26日土曜日

 台湾のリーダーたちのえらいとこ

 「決して人をそらさない」と言ったら、あまりいいイメージではないのでしょうか。

 台湾の政治家たちは、自国の生き残りに必死だと思うのですが、ちょっとしたことにも、感謝し、自分たちもできる限りのことをしようとする。善意を前面に出して政治をしているという感じです。蔡英文総統は頭がいいなと思います。

 尖閣諸島については、台湾も領有権を主張していたのですよね。つまり、台湾、中国、日本が領有権を主張していて、日本が実行支配しているわけです。ですから、台湾の一部の政治家たちは領有権を主張したんです。でも、本島が奪取されかねないときに、尖閣を領有しても何の意味もない、それより、尖閣を日本に守ってもらって、協力して中国を撃退すべきだと諭した政治家がいたみたいです。

 韓国は、それとは真逆の方法で国を動かそうとしています。いつまでも「日本が悪い」、「賠償すべき」と、次から次と被害者を繰り出してきます。いわゆる『怒りの政治』です。今までそれで成功してきたから、軌道修正が簡単にはできないのでしょうが、休まるところを知らない社会の中では居心地は悪いでしょうね。

 次と期待されるユン前検事総長は、何かの会合で「憎悪のない政治」というようなことを言っていたと記憶していますが、果たしてそんなに簡単に、民意の修正ができるでしょうか。

 とにかく、政治家には、頭がよくて誠実な人になってもらいたいです。

 この頃、文大統領が昔から言っている『トップダウンの政治』というのをよくよく考えてみたのです。彼はまず自分が外国の元首に会いたがりますよね。

 菅さんにも会いたいと言って、「今話しても何も進展しない」と言われると、「日本が拒否した」と政府ぐるみで言ってくる。この日本批判は、G7で宣言に署名してしまった韓国政府の中国に対する言い訳のようにも聞こえます。

 で、トップダウンですが、昔は「俺のところに口利き料を持ってこい。そしたら話をしてやろう」という賄賂政治家のやり口だったのではないですか。あれだけ北朝鮮に擦り寄っているのに、北朝鮮があれだけ嫌うのはきっと何かあるのです。