2021年6月26日土曜日

 台湾のリーダーたちのえらいとこ、その2

 昔、台湾で、性的マイノリティーの人々と、それぞれの民族衣装を来た少数民族の人々が、一緒にパレードをする様子をテレビで見たことがありました。差別のない国を象徴していたようです。

 日本では、特に地方都市ではそうゆうのって、あまり見かけませんし、特に対人恐怖症の私はパレードなんかにはよほどの使命感がなければ行きません。

 で、なぜこんなことを書く気になったかというと、先日、ネットの記事で、『台湾の天才IT相”オードリー・タン氏は、その稀有な知性ゆえか幼少期は学校になじめず、転校と不登校を繰り返した末に、自宅で学習することを決めました。周囲が猛反対するなか、母の李雅卿だけはオードリーの決断を尊重し受け入れます』、そうして彼女は息子の自学をサポートし、その経験を基に、『台北市独立学習実験プロジェクト(中学・高校6年)を立ち上げ、ユネスコから「 アジアで最高のオルタナティブ教育の1つ」として称賛される』ようになったようです。

 本が出ているらしいので、どんな教育か、詳しくはそちらに譲るとして、私が考えるに、いわゆる、自学学習、子供の興味に沿った教育ということだと思います。

 そして、オードリー・タンさんは『2005年、外見と自己意識を一致させるために、名前を変更するなどの女性への性別移行(英語版)を始めた』とウキペディアにあるように、性的マイノリティーになったのですが、彼女の活躍を見たら、誰もその存在を否定できないのではないかと思います。

 で、もう一つ、私がネットで見た記事がミャンマーの話です。ミャンマーでは昔からロヒンギャというイスラム系民族の迫害問題が有名で、みんなが心を痛めていました。『スーチーさんがいるのにどうにもできないのかしら』と歯がゆい思いもしていました。ところが今回、軍のクーデターが起こって、軍政に反対して、いくつかの少数民族の武装組織が立ち上がって、戦っているという話が聞かれるようになりました。

 これを見ると、台湾の政治家たちはえらいなあと改めて思うのです。少数民族も性的マイノリティーもみんな含めて台湾なのだとあのパレードで宣言していたのです。摩擦の起こりえない環境を作り上げていったのです。

 私が日本人として感謝したいのは、戦前まで支配していた日本の遺構を、歴史遺産として大事にしていてくれることです。人と人、国と国には摩擦はつきものですのに、その摩擦を解消するような政治をしているのです。本当に頭のいい、先見の明のある人たちなのだなあと、頭が下がります。

 もう一つ、アメリカに同調したとはいえ、どうしてあの時、「一つの中国」を認めてしまったのだろうと、憤慨したことはいまだに忘れられません。