動画で稼いでいる人
人生は『早めにやりたいことを見つけた人が勝ち』と、昔、英語塾をしていた時に生徒さん達に言っていました。でもきっと、一番見つけられないでいたのは私だったかも知れません。あれからいろんな仕事を転々としました。
と言っても、家庭もあり、身軽に動けるわけではありませんから、いやな事も好きな事も、必要に迫られて、ほとんど同時進行のようにして、やっていたのです。だから、能力の問題もありましたが、何がやりたかったのか、未だに良く判りません。そして、六十三歳からネット本屋になったのです。
そんなある日、テレビを見ていましたら、『動画で稼いでいる人』というミニ特集がありました。あまり気にも留めずに見ていたのですが、確か、二件か三件の例が報告されていたと思います。
一人目は、定年後の生活の補助収入として、ネット動画を投稿して、広告収入を得ている人の例でした。元々写真が好きだったのでしょうね。写真機はもちろん、いろんな機器類がところ狭しと並んでいました。どのくらい稼げるのかは言っていなかったと思います。でも、娘が聞きかじりで、月に20万くらいになるのだと言っていました。
しかし、だからと言って、私がこれを真似できるわけではあません。彼はこれが好きなのです。
二人目は独自の化粧法を開発して、自分がモデルになり、皆さんに公開したところ、思わぬ反響を呼んで、それが、良い収入であった為に会社を辞めて動画投稿専門になったOLの話でした。収入になる動画の数が多ければ、OLの給料よりよかったと言う事でしょう。そして、彼女もまたこういう生活が好きなのでしょう。いや、OLの生活より好きと言うべきかも知れません。
やりたい事なんて、みんな手探りで探しているのです。五感を働かせて、これよりこれ、あれよりこれ。そして、いつの間にかやりたかったところに流れ着くのでしょう。私のような、仕事をよく変える人は、昔は『辛抱が足りない』といわれたりしましたが、今は『ストレスで病気になる』と言われる時代でもありますから、やっぱり、好きな事を探して仕事をして行く事は大事のような気がします。
そういえば、他の番組では、大根農家の女性が、変形した大根を人のように装わせて、『逃げる大根』なる動画をコマドリで撮影し、投稿して話題になった話をしていました。『大根の生産出荷は単純作業で、ストレスになる事もあるけれど、その中にこうした楽しい事を織り交ぜて行くと、毎日に変化と弾みがつく』というような事を言っていたと思います。彼女は生活の中に『辛抱』と『ストレス発散』の両方を見事に取り入れたのです。
写真のコマドリぐらいなら私にも出来そうな気がしますから、いつか、私にも撮りたい対象が出て来たら、挑戦したいものだと思います。そういえば、ユーチューブの閲覧者が10億人を超えたそうです。